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社員紹介

高品質・高効率生産に向けて職場全員で取り組む
多くの人に使われる素材づくりはやりがいが大きい

関東工場 市川工務部 抄造課付 / 2017年入社

R.K

工学研究科共生応用化学専攻修了。紙は生活に不可欠な素材であり、広く社会に行きわたる点でやりがいを実感。出身地、そして学生生活を過ごした場所にも工場があり、なじみの深い場所で働ける点も魅力だった。学生時代は空手部で活躍し、今はランニングなどが趣味。

お菓子や医薬品の箱、本の表紙などに使われる「白板紙」という紙の生産を担当しています。
取り扱う製品は、厚さや重さ、色や形などにより細かく分けられており、抄紙機(紙を造る設備)2台を使い、
様々な製品を効率的に生産できるように計画を立てることが主な仕事です。
その他、設備のメンテナンス・改造計画、品質・生産効率の改善に向けた対策の立案・実行なども担当しています。

抄紙機は24時間365日ほぼ連続稼働。原材料や設備の状況など、日々少しずつ変化する中、品質、効率を
常に一定に安定させて生産を行うことにとても難しさを感じていますし、一方で安定生産・効率改善をすることで
大きな収益改善を得られることもあり、やりがいと責任を感じています。
職場では、経験豊富なベテランの先輩、柔軟な発想を持った若手と自由に意見を交わし、協力して、
よりよいものづくりを追求しています。
また、原材料、設備関係の取引先とのミーティングや、
当社の営業と一緒にお客様を訪問するマーケティングリサーチなどで得られる情報にもヒントがあり、ものづくりに活かせています。

近年はペーパーレス化の一方で廃プラスチックの動きもあり、用途を探れば紙の需要はまだまだ高く、
業界の可能性も、当社の将来性も高いと感じています。
今後は白板紙に限らず異なる種類の紙の知見を増やし、新製品の開発にも着手し、技術職として総合力を身に付けたいと思います。

技術系の仕事というと研究職をイメージしがちですが、ものづくりの現場で多くの人と一緒に、効率や品質を追求する生産管理も、
とてもおもしろい仕事だと感じています。

より精緻な業績管理の仕組みを現場と一緒に考える
同じ目標を目指して共に前進する工場経理

新潟工場 事務部 経理担当 / 2016年入社

Y.O

文学部日本語日本文学科卒業。小さい頃から本が好きで、紙に関する仕事に携わりたいと思い製紙業界を志望。当社の落ち着いた雰囲気が自分に合っていると思い、入社を決めた。入社後、3年間の本社勤務を経て新潟工場の現職へ転勤。初めての新潟での暮らしは「夏はちょっと涼しくて冬は寒いけど、とても過ごしやすい」

入社後は本社の経理管理部で、全社の損益管理業務を担当していました。
日々、当社の各工場から工場の業績に関する資料が届くので、それを集約し、
目標に対して差異が発生している場合はその原因を調べて経営に報告するという業務です。
当社はグローバルに事業活動を行っているので、国際情勢の変化により影響を受けることもあります。
また当社の生産はほぼ24時間365日稼働しているので、生産の状況も日々刻々と変化しています。
経理管理部の3年間で社内外の変化を広く見られる視野を身につけることができました。

当社には自己申告制度があり、年1回、自身のキャリアプラン等について上司と面談する機会があります。
私は自己申告で「工場経理を経験したい」という要望を繰り返し、入社4年目で当社の主力である新潟工場へ転勤しました。

新潟工場には8台の抄紙機、日本最大級のパルプ(紙の原料)プラント、国内最大級の黒液回収ボイラー等があり、
国内トップクラスの規模を誇る工場です。
工場に転勤し、ダイナミックに行われている工場の生産活動を、一つひとつ正確な数字に落とし込むことの難しさを改めて実感しています。

例えば、工場内には樹脂(黒液)を燃料にしたボイラーがあるのですが、その設備のコスト管理に関して、現場も私も課題を感じていました。
そこで、現場のスタッフと一緒に実際に設備を見て現場確認したり、ミーティングを重ねるなどして、より精緻な業績管理を行う仕組みに見直したことがあります。
管理部門の自分も、日本最大級のものづくりに貢献できていると、やりがいを感じることができましたし、次は何を改善しようか、という意欲がさらに強くなりました。

今後は原価管理以外の業務、財務、会計、税務なども学び、経理担当者としての幅を広げていきたいと思います。

研究は小さな発見の積み重ね
高次元でバランスの取れた最適な塗工技術を追求

技術開発本部 研究所 / 2017年入社

M.Y

工学研究科物質材料工学専攻。紙はすでに完成した素材だと思っていたが、まだまだ開発途上であることを知り、紙の奥深さに興味を持ち入社を決めた。研究者として一人立ちするため、日々目の前の実験に取り組んでいる毎日。休日はドライブなどをしてリフレッシュしている。

私が勤務している研究所は、開発テーマにより6チームに分かれています。
若い人が多く活気に溢れており、女性も多く安心して働ける環境が整っています。

私は、研究所の特殊塗工グループで、主にインクジェット用紙に塗る塗工液の研究開発を担当しています。
グループは5人構成で、2人一組で複数のテーマを担当、
実験は基本的に1人で行い、結果が出たらパートナーと評価・検討する仕組みです。

オフィスや家庭に広く普及しているインクジェットプリンターは、ハードウェアとインクの技術進化が著しい世界です。
当然、使用する紙にも進化が求められます。インクの発色性、対擦れ性、定着性等、中にはトレードオフな適性もある中、
研究を積み重ねて一つひとつ課題をつぶし、さらに品質だけではなくコスト面なども意識し、
これらのバランスを高い次元で調整したサンプルを作成、評価し、その後、当社の実機でテスト生産します。
テーブルテストと同条件でも、実機ではうまく生産できないことがあり、その際は、生産現場の人のアドバイスをもらいながらさらに改良を行います。
こういうときに、ものづくりの難しさ、奥深さ、面白さを改めて感じることができます。

また、新規性のある結果を得られた際は、知的財産関係の申請手続きの一部も担当します。
入社するまで知財関係の手続きを行ったことがなかったので、当初は苦労しましたが、先輩方に教わったり、色々な説明会に参加したり、経験を積むことでこなせるようになりました。業務の幅が広くいろいろと経験できるのも当社の研究職の特徴かもしれません。

研究職は成果を得られるまで根気、労力、時間を要する仕事ですが、その分、自分の研究成果が製品化したときのやりがいも大きいはずです。現在は、印刷情報用紙分野が主ですが、今後は包装分野、特殊紙分野など様々な分野の塗工にも挑戦し、塗工技術を究めていきたいと思います。

多くの人を巻き込んで、納得いくまで話し合う
最適設備の導入を追求する設備担当者

新潟工場 施設部 施設係 / 2017年

K.K

機械工学科卒業。地元の有名企業を探す中で、大規模な工場を持つ当社に興味を持ち入社。生産現場、機械メーカー、工事会社など、多くの人を巻き込んで仕事を進める中で、「それぞれの立場でそれぞれ違う意見がある。だからお互いが納得するまで話し合う」ことの大切さを感じるようになった。趣味はドライブ、ツーリング。

1年目は、工場内の道路、水道、厚生施設など管理部門の設備管理を担当し、
2年目からは新潟工場で2番目に大きい8号抄紙機(紙を造る機械)とパルプマシン(製紙原料製造設備)の改造、修繕工事を担当しています。
当社の設備担当者は、生産現場の意見を正確に吸い上げ、それを機械メーカー、工事会社へ伝え、細かい擦り合わせを行いながら、
当社にとって最適な仕様の設備を導入するのが使命。
着工後は、安全、予算、納期など計画とおりに完工できるように管理することも仕事です。
幅広い業務をたくさんの人と協力して進める職種です。

自分の考えを反映した設備が、期待通りに動く姿を見るととてもやりがいを感じます。
最近ではパルプ(紙の原料)マシンの増産工事を担当しましたが、増産にあたりパルプの包装がネックとなっていました。
メーカーと相談する中で、当工場で初めてとなる包装方法を取り入れるアイデアが浮かびました。
新しい試みのため、テストを重ね、技術的な裏付けをもって社内関係者、お客様に理解していただくことはとても苦労しましたが、
最終的に納得していただき、設備改造を行うことができました。
現在では順調に稼働しており、工場の収益にも貢献できていて、提案してよかったと改めて感じています。

今後は機械だけではなく、電気計装分野の知識も深めて工事担当者として成長すると同時に、生産現場のことも学び、
当社にとって、より最適な設備を導入できるような設備担当者に成長したいと思っています。

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